Raspberry Pi 4にRaspbian Lite (CUI)をインストール・設定
これからRaspberry Pi 4を触る方の参考までに、つい最近買ったときの購入と設定の流れを残します。
購入
まず、Raspberry Pi4は、3までと、異なる部分が多くあるので、購入段階で注意が必要です。
- Raspberry Pi 3までよりも、はるかに発熱するのでファンが必要
- 画面出力がHDMIではなく、miniHDMI
- 電源のケーブルがmicroUSBではなく、USB type-C
- microSDの容量が、32GBより大きくてもOK
私はケースも欲しかったので、こちらのファン付きケース購入しました。 USB type-Cも付属しています。デザインもかっこいいです(上図)。 ただ、組み立てる時に小さいボルトを回すための、先の細いペンチとドライバーがあるといいです。
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あとは、持っていなければminiHDMIのケーブルと、microSDを買いましょう。 microSDは、SDカードへの変換アダプターが付いているものの方が良いと思います(一般のPCはSDカードスロットしかないと思うので)。 私は128GBのmicroSDを買いました。
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OSインストール
SDカード
SDカードをFAT32でフォーマットします。 ただここで注意ですが、Windowsに標準で付属しているフォーマットの機能では、32GBのメモリをFAT32でフォーマットすることができません。 そこで、専用のツールを用います。
こちらのブログに詳しいので、参照してください。
インストールするOSに、私はRaspbian Liteを選びました。 インストール方法は、次のページを参照してください。 ダウンロードするところは、Raspbian Buster Liteを選びます。
SDを用意するところまでは、上のページと同じです。 Raspberry Piを起動した後は、LiteにはGUIがなく、操作が異なるので、次に説明します。
設定
CUIの設定は大変そうに感じますが、意外とそうでもありません。 個人的には、さほど大変ではないのにわざわざGUIを起動してメモリやCPUを食う方がもったいない気がします。
基本にやるべきことは、キーボードの設定と、Wifiの設定、SSHサーバの有効化、です。
ログイン
ログインしましょう。デフォルトは以下の通りです。
- ユーザー名
- pi
- パスワード
- raspberry
時刻・キーボード
以下のコマンドで開く画面で、Raspberry Piの基本的な設定を修正することができます。
sudo raspi-config
4 Localisation Options
を選択した状態でEnter。以降の選択も、選択肢を選択状態にしたらEnterです。
言語は何も設定をいじりませんでした。文字化けとかしたら怖いので…。
時刻は、以下のように選択していきました。
- I2 Change Timezone
- Asia
- Tokyo
最初の設定画面に戻ると思うので、また4 Localisation Options
を選択します。
キーボードは、私は東プレのRealforceを使っており、以下の設定でうまく行きました。 他の一般的な日本語キーボードもこれでいいと思います。
- I3 Change Keyboard Layout
- Generic 105-key PC (intl.)
- Japanese - Japanese (OADG 109A)
- The default for the keyboard layout
- No compose key
ここまで終わったら、最初の設定画面に戻ると思うので、右キーを2回押してFinishをEnter。
Wifi
Raspberry Pi 4には、最初からWifi (Wi-Fi 802.11ac)が備わっているので、SSIDにアクセスしに行くだけです。 ただ、CUIだと、自分でコマンドを入力して設定ファイルを編集する必要があります。あまり大変ではありませんが。
設定すべきことは2つです。
では、それぞれやっていきましょう。
まずはwpa_supplicant.conf
の編集ですが、これは以下のコマンドでイチコロです。
wpa_passphrase [SSID名] | sudo tee -a /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
コマンドを入力するとカーソルが返ってきませんが問題ありません。
その状態で、WiFiのパスワードを入力して、Enterを入力すると、wpa_passphase.conf
にSSIDへのアクセス設定が書き込まれます。
余談ですが、teeコマンドは、あるコマンドの標準出力を、sudoが必要なファイルへ追記する時に、とても便利です。
/etc/dhcpcd.conf
の設定は、静的IPを振らないのであれば、ものすごく簡単です。
echo "interface wlan0" | sudo tee -a /etc/dhcpcd.conf
設定が終わったらsudo reboot
で再起動します。
その後、sudo apt update
でもして、インターネットにアクセスできることを確認しましょう。
SSH
sudo raspi-config
- 5 Interfacing Options
- P2 SSH
- Yes
これでSSHサーバーが起動します。
しかし、pi
アカウントのパスワードを、デフォルトのraspberry
のままにしておくと、他のPCからpi
アカウントでログインすることはできません。
パスワードを変更しましょう。
passwd
おわりに
全体的にとても簡単だった気がしますが、何よりも注意しないといけないのは、購入の段階です。 買って届いてwktkした状態で「type-cがない!miniHDMIがない!」とかなると、せっかくのwktk感が阻害されます。